ニートとは、イギリスで生まれた言葉でNEET(Not in Employment, Education, or Training)の頭文字をとったもので日本語に訳すと「教育を受けるでなく、働くでもなく、またそのための職業訓練をしているでもない状態にあるもの」とでもなりましょうか。
イギリスにおいて、この語が用いられた経緯からすると本来は16〜18歳の若者を対象としてのものだったようで、現在ではニートといった場合、日本でよく語られる15〜34歳でなおかつ上記の定義に当てはまる者、というのが主流になってきているようです。しばしばフリーターという語にも置き換えられます。
先に述べた高年齢者雇用安定法では、中高年の定義が45歳以上という数字だったのに対し、このニートの問題となると中高年と呼ばれ始めるのが35歳以上となり、同じ中高年でも扱う問題のカテゴリで中身が異なってしまうことになります。
では、なぜニートを語る上での中高年は35歳以上を指すのでしょうか。
これは先述した15〜34歳という年代が若年人口として、働く上での経験を積むのに最も重要な時期であることに起因します。UFJ総合研究所(現在では三菱UFJリサーチ&コンサルティングと名称変更)の2005年4月4日の調査レポート05/02によると、35歳を超えてフリーターの状態にあるものは、それ以後に何らかの職を得ることが出来る確率が格段に下がると指摘しています。当然、その後年齢を重ねていくとさらにその確率は低くなっていってしまいます。